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2015 |
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47 |
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研究 |
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27-1213-005 |
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単独下水道を有する都市域を対象とした豪雨時の内水氾濫対策の立案とその海外技術移転の検討 |
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名古屋大学 |
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田代 喬 |
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名古屋 |
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1 |
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可 |
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なし |
近年,ゲリラ豪雨などに見舞われた都市域では,下水道の雨水排除能力を超過して内水氾濫に
至る事例が散見される.本研究は,低平地に位置する都市域における豪雨時の内水氾濫を対象に,
下水道ネットワークを考慮した水理解析を行うことで,浸水低減策などについて検討するもので
ある.世界的に見ると,日本を含むアジアは洪水発生頻度が最も高く,人的被害も最も大きい地
域であるが,特にかつてのデルタ地帯に形成された都市域は,標高が低い上に人口密度が高く都
市化が進んでいることから,内水氾濫リスクが非常に高い.また,発展途上国では多くの場合,
治水インフラが整備途中であることなどに起因して水害被害が甚大になることが多い.以上に鑑
みれば,日本で開発・発展させた氾濫低減技術を経済的にも持続可能な方式にまで高め,東南ア
ジア諸国に水平展開することの重要性は明らかである